2019.10.18(金)3h・4h、人権教育(人権映画観賞会)を実施しました。
これは遺伝子操作についての話や脳死やヒトクローンといった生命倫理について、本当に考えさせられました。
「GATTACA」
次の言葉から始まる。
“I not only think that we will tamper with Mother Nature, I think Mother wants us to.” WILLARD GAYLIN
「我々は母なる自然に手を加えようとするが、母もそれを望んでいると私は思う」
遺伝子操作により、優れた知能と体力と外見を持った「適正者」が数多く存在する近未来。知力体力に非常に優れる「適正者」たちは当然、教育課程においても、社会においても優位だった。一方、自然妊娠で生まれた「不適正者」たちは「適正者」に劣る存在だった。両者の間には社会レベルでも個人レベルでも大きな隔たりがあった。
主人公ヴィンセント(イーサン・ホーク)は、両親の軽はずみな性交渉により「不適正者」として産まれた。弟アントン(ローレン・ディーン)は「適正者」だった。ヴィンセントは、子供のころから「適正者」の能力を目の当たりにし、弟を含め「適正者」たちには決して勝つことができなかった。そんな彼が小さな胸に抱いた夢は宇宙飛行士になることだった。しかし、宇宙飛行士は「適正者」のみに許された仕事で、「不適正者」には夢のまた夢、なれる可能性など少しもなかった。
大人になっても夢を忘れないヴィンセントに転機が訪れる。DNAブローカー(トニー・シャルーブ)の仲介で、「適正者」の生体IDを入手することができたのだ。その「適正者」は元水泳選手ジェローム・モロー(ジュード・ロウ)で、金メダル候補だったが事故により脚の自由を失い、選手生命を絶たれたのだった。ヴィンセントはジェロームの生体ID(血液や指紋など)を買い取り、違法な生体偽装をしてジェロームになりすまし、晴れて宇宙局「ガタカ」の局員となった。働く中で、「適正者」の女性アイリーン・カッシーニ(ユマ・サーマン)との出会いもあった。ヴィンセントはたびたび行われる生体認証をジェロームのDNAで切り抜け、数々の訓練でも「適正者」に劣らないよう必死の努力を重ね、その結果ついに念願のタイタン探査船の宇宙飛行士に選ばれた。
探査船の出発が間近となったある日、ヴィンセントの上司が何者かによって殺された。この思いもよらない事件がヴィンセントを窮地に追い込む。なぜなら、事件現場で発見されたまつ毛は「不適正者」ヴィンセントのものだったからだ。警察の捜査にヴィンセントは正体の発覚を恐れながらも、「適正者」の振りを続けた。探査船の出発が延期も中止もされないところまできて、宇宙局長ジョセフ(ゴア・ヴィダル)が犯人であると自供した。ヴィンセントの上司は身分詐称の罪を告発しようとしたが、宇宙局長は身分詐称を不問にし、ヴィンセントを飛行士にしようと、船の出発まで沈黙を守っていたのだった。
難局を乗り切ったヴィンセントは、船に乗り込む直前、抜き打ちテストで生体IDの提出を要求された。手元にジェロームの生体IDはなかった。最後の最後で夢を絶たれるかに思われたが、レイマー医師(ザンダー・バークレー)はヴィンセントが「不適正者」だと知っていた。レイマー医師から「自分の子供があなたを英雄だと思っている」と告げられた。ヴィンセントは探査船に乗り込み、宇宙へ旅立った。
ジェロームはヴィンセントの出発前に大量のサンプルを残し「旅に出る」と告げて別れるが、ヴィンセントのロケット発射と同時に完全な証拠隠滅をはかる為に自ら焼却炉に入るのだった。
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